チームのユニフォームをオーダーすることになったものの、何から決めればいいか分からない——そんな状態で見積もりを取り始めると、枚数や納期の条件が後から変わって作り直しになることがあります。
この記事では、発注を決める立場の人(キャプテン・マネージャー・顧問・保護者会)が、どの順番で何を確認すればいいかを整理します。メーカーごとに条件が違うため、ここでは「各社に何を聞くか」の枠組みを示します。
結論:発注の前に決めるのはこの5つ
- いつまでに要るか(大会・新学期から逆算する)
- 何着必要か(最低注文数と、後から足せるか)
- 予算の上限(本体だけでなく、プリント代と版代を含めた総額)
- デザインをどうするか(自前で作るか、テンプレートから選ぶか)
- 所属連盟の規定(背番号・色・表記。ここは最初に確認する)
この5つが決まっていないまま複数社に見積もりを依頼すると、条件がそろわず比較になりません。
まず期限から逆算する
オーダーユニフォームは既製品と違い、製作に数週間かかります。たとえばEGOZARUのチームオーダーでは、公式サイト上で納期が5週間〜と案内されています(2026年9月21日確認)。これは製作にかかる期間で、デザインを決めて入稿するまでの時間は含まれていません。
いつまでに発注すればいいか
使いたい日から、次の順に引いていくと必要な着手時期が出ます。
- 製作期間(各社の納期。上の例では5週間〜)
- 入稿後の校正・確認のやりとり
- デザインを決める時間(チーム内の合意形成が想像以上にかかります)
- サイズの確認(サンプルを借りる場合はその往復)
- 予算の承認(部費・保護者会の決裁が必要な場合)
納期が5週間なら、デザインと合意形成を含めて2〜3か月前には動き出す計算になります。新チームのスタートや大会の日程が決まっている場合は、そこから逆算してください。
枚数の決め方と、後から足せるか
メーカーには最低注文数が設定されていることがあります。EGOZARUのチームオーダーでは4着〜で、追加は1着からと案内されています(2026年9月21日確認)。
途中入部・買い替えに備える
部活では年度途中の入部や、破損・サイズアウトによる買い替えが起こります。発注時に次の2点を確認しておくと、後で困りません。
- 追加注文が何着から可能か(1着から受け付けるか)
- デザインデータを保管してくれるか、いつまでか(翌年も同じデザインで足せるか)
費用は「本体+プリント+版代」で見る
ユニフォームの費用は、ウェア本体の価格だけでは決まりません。プリント代や、デザインごとにかかる版代が加算されます。
EGOZARUの公開価格表では、Tシャツ本体¥3,080に対してプリント代が¥770〜(色数により変動)、版代が¥11,000または¥22,000と記載されています。あわせて「追加注文の場合は版代はかかりません」とも案内されています(いずれも2026年9月21日確認、税込)。
「安い」の比較で見落としやすいもの
- 版代:初回にまとまった額がかかる一方、追加では不要になる場合がある。1着あたりの単価は注文数で大きく変わります
- 色数:使う色が増えるとプリント代が上がる設定が一般的です
- 名前・番号入れ:本体価格に含まれるか、別料金か
- 送料:総額に含まれているか
- サンプル貸出の送料:往復どちら負担か
「1着いくら」だけで比べると順位が入れ替わることがあります。必要な着数で総額を出してから比較してください。
デザイン入稿で詰まりやすい点
- 入稿データの形式:Illustratorのデータを求められることがあります。自作が難しい場合は、テンプレートから選べるメーカーを候補に入れます
- ロゴやキャラクターの権利:学校のロゴ、既存キャラクター、他チームに似たデザインは断られることがあります
- チーム内の合意形成:実作業より時間がかかりがちです。候補を2〜3案に絞ってから諮ると進みます
所属連盟の規定を先に確認する
公式戦で使う場合、背番号・色・表記について所属する連盟や大会の規定があります。デザインを決める前に、必ず自分たちが出る大会の規定を確認してください。作ってから使えないと分かると、費用も期間も無駄になります。
日本バスケットボール協会は競技規則を競技規則のページで公開しています。中学・高校の大会では、これに加えて中体連・高体連や各都道府県連盟の定めが適用される場合があります。この記事では個別の規定内容には触れません。年度によって変更されるため、必ず最新の一次情報と、顧問・連盟への確認で判断してください。
リバーシブルが要るかどうか
練習用と公式戦用で必要なものが変わります。練習や紅白戦で色分けが要る場合はリバーシブルが便利ですが、公式戦用としてはホーム・アウェイの2着を用意する考え方もあります。「どの場面で着るか」を先に決めると、仕様が決まります。
メーカーの選び方
複数社に問い合わせる際は、同じ条件をそろえて聞くと比較できます。次の項目を一枚にまとめて送ると、返答が比較できる形でそろいます。
- 必要着数と内訳(サイズ別)
- 使用開始日と、そこから逆算した入稿の期限
- デザインは自作かテンプレートか
- 版代を含めた総額(追加注文時の条件も)
- 追加注文の最低数とデータ保管期間
- サイズサンプルの貸出可否と送料負担
- 名前・番号入れの料金
この記事では特定のメーカーを推奨しません。条件は各社で異なり、年度で変わることもあるため、必ず公式サイトと見積もりで確認してください。
よくある質問
Q. 1枚だけ作れますか?
A. 最低注文数はメーカーによって異なります。EGOZARUのチームオーダーでは最低4着〜で、追加注文は1着から受け付けると案内されています(2026年9月21日確認)。初回から1枚のみ作れるかは各社に確認してください。
Q. どれくらい前に頼めばいいですか?
A. 製作期間だけで数週間かかります(上記の例では5週間〜)。デザインの決定・チーム内の合意・入稿後の校正を含めると、使用開始の2〜3か月前には動き出すのが安全です。
Q. 「安い」メーカーを選べばいいですか?
A. 1着あたりの表示価格だけでは判断できません。版代・色数による加算・名前入れ・送料を含めた総額で比べてください。版代は初回にかかり、追加注文では不要になる場合があるため、注文数によって1着あたりの単価が変わります。
Q. 途中で部員が増えたら追加できますか?
A. 追加注文を受け付けるメーカーがあります。発注時に「追加が何着から可能か」「デザインデータをいつまで保管してくれるか」を確認しておくと、年度途中の入部にも対応できます。
Q. 公式戦で使えるデザインかどうかは誰に聞けばいいですか?
A. 出場する大会の主催団体と、顧問・チーム責任者に確認してください。規定は年度で変わることがあります。この記事では個別の規定内容は扱っていません。
編集メモ|この記事で確認できた範囲
本文中の納期・最低注文数・価格は、2026年9月21日にEGOZARUのチームオーダー公式サイトで確認した内容です。他メーカーの条件は公開ページから確認できなかったため、この記事では扱っていません。特定のメーカーを推奨する意図はなく、条件は必ず各社の公式情報と見積もりで確認してください。
連盟や大会のユニフォーム規定については、公開されている一次情報が本記事作成時点でPDF形式のみだったため、内容の引用は行っていません。背番号・色・表記の可否は、所属する連盟および出場する大会の最新の規定で判断してください。

